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太りやすい体質になってしまう3つの理由と体質改善の方法。

パーソナルトレーニングブログ

太りやすい体質の人と太りにくい体質の人、一体何が違うのか?

いろんな要素があると思いますが、今回は「セットポイント」と言われる理論から、太りやすい体質について紐解いていきたいと思います。

では、まずセットポイントについてから簡単に説明していきます。

 

セットポイント理論で体重は一定に保たれている!?

人間の身体はよくできていて、身体の内部や外部の環境に急な変化が起こっても、ホルモンなどで微調整をして、体内の状態を一定に保とうとします。

 

例えば、暑い日や寒い日は身体の体温を調整し、水分量が足らなければ喉の渇きで、体内の水分量を一定に保とうとします。

 

これと同じように、体重も一定の体重に保とうとする働きがあると言われており、

 

これを

 

「セットポイント」

 

と、言います。

 

人によって維持される体重が決まっていると言われ、体内で微調整しながら、その人の理想の体重を保とうとするのです。

 

これは、遺伝的にある程度理想体重が決まっているといわれているので、いくら頑張っても遺伝的に体重が多くなる人は痩せないんじゃないかと思うかもしれませんが、人間の身体は本来痩せている状態で保たれるようにできていると言われています。

 

 

なので、太った状態で維持されている人は、何らかの原因でセットポイントが上がっている可能性があるんですね。

 

 

セットポイントが上がり太りやすい体質になる3つの原因

なぜ、本来は痩せている状態で保たれるはずの身体が、太った状態で保たれるのか。

セットポイントが上がってしまう原因を3つ紹介します。

 

脳への強い刺激と依存のせい

白い砂糖はかなり依存性があると言われています。

 

砂糖、ジャンクフード、加工食品などの添加物・人工甘味料が入った食品は、自然な食品にはない過剰な甘さや旨味があります。

 

これは、人間の歴史の中ではなかった事なので、その刺激に対して脳が過剰に反応をしてしまうんですね。

 

そして、満腹感以外に、快楽ホルモンであるドーパミンが出て、もっともっと刺激のあるものが食べたくなります。

 

そうなると「栄養摂取の為に空腹を感じる」という本来の機能ではなく「快楽」を求めるようになり、栄養に満たされて満足するという機能である「満腹感」が鈍くなるんです。

 

その為、食欲が止まらなくなってしまい、依存や食欲コントロール機能を狂わせる原因となるのです。

 

本来、食事というのは栄養摂取の為にあります。

 

栄養に満たされてお腹が空いていないにも関わらず、何となくテレビを見ながらや、仕事しながらつまみ食いをしている人は多いのではないでしょうか。

 

それは脳が栄養ではなく、快楽を求めていて、栄養不足を伝えてくれる脳からの信号と食欲をコントロールする機能が狂ってしまっている可能性があります。

 

実は、ぼく自身砂糖依存みたいになったことがあります。

 

糖質カットの実験をしていた事があるのですが、その時「空腹」でなく「飢え」というの感覚を初めて感じました。

 

「飢え」に耐えきれず、ミスタードーナッツで4つのドーナッツを一気に食べて、そんなに甘い物を食べる方ではなかったのですが、甘い物を我慢できないくらい食べたくなる時期が長く続きました。

 

単純に過剰ダイエットで栄養不足になってただけかもしれませんが、砂糖や甘味料の依存もあったと思います。

 

脳がおかしくなると、本来痩せた状態で維持されるセットポイントもおかしくなります。

 

なるべく、加工品や添加物ではなく自然な食品をお腹が空いたら摂るよう心がけましょう。

 

 

無意識に食事をしすぎている

人間の身体は、栄養が足りなければそれを空腹感という信号で伝えてくれます。

 

さらに、疲れていれば糖分が欲しくなる、脱水であれば喉が渇くなど、今何が足りておらず、何を欲しているのかまで信号として伝えてくれているのです。

 

その信号を、うまくキャッチできなくなる原因が「なんとなく無意識で食事をする」事なんですね。

 

まず、空腹でもないのに近くにあるお菓子を食べてしまったり、ダラダラ何かを四六時中つまんでいると空腹感や何を身体が求めているかを敏感に感じられなくなります。

 

そうなると、何をどれだけ食べたいのかという適切な食欲のコントロールがうまくいかなくなってきます。

 

また、脳に「満腹だからもう食べないで」と伝えてくれるレプチンというホルモンがあるのですが、「無意識で食事をする」事で、このレプチンが正常に働かなくなる事もあります。

 

レプチンが働かないという事は、本来は満腹と感じなければいけないのに身体は飢餓状態が続くという事です。

 

ファストフードなどの高カロリーの割に栄養素が少ない食事は、満腹なのに栄養素が足らないというよくわからない状態になるので、レプチンの働きが狂ってしまいます。

 

他にも過食や低カロリーな食事を継続しすぎても、細胞にダメージを与えたり、代謝が低下したりとレプチンの働きが低下します。

 

これらもまた、栄養など考えないで「なんとなく無意識で食事をする」事が原因になります。

 

このように、身体が送ってくれる信号に鈍感になり、満腹感を感じるホルモンが働なくなると、本来持っている痩せた状態で維持をするセットポイントがどんどん狂ってしまいます。

 

狂ってしまうとセットポイントが上がりやすくなってしまうという事です。

 

 

カロリー制限をしすぎてしまう

過食や偏食も良くないですが、食べなさ過ぎる事もセットポイントを上げてしまう原因になります。

 

カロリー制限をしすぎて栄養不足になってしまうと、人間の身体は基礎代謝を落としたり、筋肉量を減らしたりして省エネで生きようとします。

 

エネルギーが少ないんですから、当然の防衛反応です。

 

そして、エネルギーを補給しようと、いつにも増して空腹感を感じやすくなります。

 

さらに、防衛反応で食べた物を消費せず、体内にため込み脂肪の増加に繋がります。

 

身体は、飢餓の状態にとても敏感なので、もう飢餓状態にならないようにと、脂肪をエネルギーとして溜めこもうというモードに入ってしまうともう大変です。

 

脂肪のついた状態を保とうと、セットポイントが上がりやすくなってしまうのです。

 

特に、過剰なカロリー制限をしてから、大きなリバウンドをしてしまうとそこから減らすのは大変になってしまいます・・・

 

このように、ダイエットはカロリーさえ抑えればいいという訳ではないんですね。

 

 

 

セットポイントを上げない方法とは!?

では、セットポイントを上げないようにするには、どうしたらいいのか?

 

それは、今まで紹介した上がるような食事をやめて、

 

「本来の食欲に従って食事をする」

 

という事です。

 

身体はあらゆる信号を発信しています。

 

それを、しっかりキャッチできるような状態でいることが重要です。

 

しっかりキャッチできる状態とは、

 

・脳が混乱するような加工品・甘味料・砂糖を過剰に摂らない。

 

・お腹が空いてもいないのにだらだら食べない。

 

・過剰なカロリー制限で栄養不足になりすぎない。」

 

です。

 

お腹が空いたら、何が食べたいのかを感じ、しっかり身体を栄養で満たしてあげましょう。

 

そして、食べている時は食べる事に集中して、今何をどれだけ食べているか意識します。

 

こうして身体を栄養で満たしてあげれば、自然と満足してお腹がふくれてくるので、ふくれたらそこでやめる。

 

とてもシンプルです。

 

シンプルですが、これができたら苦労しないですよね。

 

最初は、お腹が空いたら甘いもの食べたくなるし、満腹感も最初は得られにくいかもしれません。

 

過体重な人は、人間が本来持っている正しい食欲を感じて食事ができるまで、かなり時間がかかります。

 

適度に運動をし、栄養を摂り、睡眠をとって、脳に負担をかけない生活を送れるように、少しずつ努力していきましょう。

 

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